販売促進のポイント 3月
「梅は咲いたか桜はまだかいな」とはよく知られた小唄。その間に季節感を出す花木があります。その代表が桃の花。ウメと同じく大陸から渡ってきた植物。「春の苑(その)紅(くれなひ)にほふ桃の花下照(したで)る道に出で立つ少女(をとめ)」は大伴家持が赴任地の越中で詠んだ歌(万葉集)。もっとも数が多くないせいか、モモの花見は少ないようです。ところが中国はモモの本場で、詩歌は多数。「桃源郷」という言葉も中国産。晋の国の武陵という漁師が見知らぬ土地でモモの花咲く林に迷い込んだ。すると小さな穴があり、穴の奥に憂き世を忘れさせる素晴らしい別世界があった、というもの。ともあれ、サクラの咲く季節まで、装飾にモモの花を上手に活用してみたいものです。
桃の節句といえば、雛祭り。江戸時代のはじめの頃は、紙で作った雛人形に菱餅や白酒を供えるといった簡単な行事が、元禄時代に内裏雛(だいりびな)が売り出され、しだいに華美になった様子。内裏雛は幼女が成長して、よき伴侶を得ることを願う心のあらわれとされます。地方の豪家では見事な雛壇に接しますが、今日の住宅事情ではミニ雛壇が一般的。店舗にも雛人形を飾りたいものですが、一般家庭とは違うユニークさが必要。地域の和紙人形グループや折り紙教室と提携して、創作人形を展示したり、酒店が酒瓶を活かした雛人形を飾る例もあります。
さて3月は合格、卒業、入学・入社準備、婚礼とお祝い行事が目白押し。暖かい陽光の中でアウトドアレジャーも活発化し、街は一度ににぎわいます。食品では「祝スタート・パーティーを開きましょう」と献立メニューを提案します。「独り暮らしの応援セール」も最近多いセール。婚礼は統計では秋よりも春に集中。ジュエリー、電気店、寝具店などがタイアップして実施すれば効果的。結婚した二人への好評ギフト・ベスト20などのコーナーも設置できます。
行事としては他に、ホワイトデー(14日)、靴の日(15日)、電卓の日(20日)、彼岸中日(20日)、太陽の日(21日)、電気記念日(25日)、復活祭(27日)などと多彩。靴の日は「出足快調セール」。彼岸には仏事コーナーを設ける陶器店、仏教書コーナーを特設する書店があります。太陽の日には今人気のソーラ時計など、環境に優しい商品が特集できます。
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